課題解決ストーリー/今後の挑戦 future

課題解決ストーリー

お客様の現場に最適な自動帯掛包装機を提供するために、私たちは一つひとつの課題に向き合い、改善を重ねてきました。
導入からの生産性向上・作業負担軽減を実現したストーリーをご紹介します。
皆さまの課題解決のヒントとして、ぜひご覧ください。

STORY 01 1台の帯掛包装機で複数の
容器形状に対応

省スペース&多品種時代を支える帯掛包装機の開発への挑戦
1台の帯掛包装機で複数の容器形状に対応
主な梱包商品 漬物、豆腐、洋菓子など
製品カテゴリ 自動帯掛包装機
課題 限られたスペースの中で、多様な容器形状に対応できる自動帯掛包装機が必要だった。

開発背景と課題

従来の帯掛包装機は1台で1種類の容器形状にしか対応できず、商品や容器の多様化が進む中では非効率でした。
容器形状ごとに機械を増設するにはスペース的な限界もあり、省スペース化と多品種対応が現場にとって大きな課題となっていました。

こう解決!

お客様からの、「1台で複数形状に対応したい」という声に応え、汎用性の高い帯掛包装機の開発に着手しました。
漬物工場特有の高湿度や空気中の塩分、漬け汁等の水分による不具合など、厳しい作業環境下でも安定稼働できるよう試行錯誤を重ねました。
実際の工場内での実証・改善を何度も繰り返し、1台で多品種に対応できる帯掛包装機を実現しました。

STORY 02 洋生菓子の柔らかい容器への
自動帯掛包装

新しい領域、洋生菓子容器の帯掛包装に挑戦
洋生菓子の柔らかい容器への自動帯掛包装
主な梱包商品 洋生菓子
製品カテゴリ 自動帯掛包装機
課題 手巻きによる非効率と、他社機での高い不良率に悩まれていた。

開発背景と課題

洋生菓子の容器は柔らかく中身も崩れやすいため、これまで帯掛包装は手作業が中心でした。
作業には時間がかかり、効率化が難しい状況でした。お客様は一度他社の自動帯掛機を導入されたものの、不良率が高く断念。
当社に「確実に自動化できる機械を」とご相談をいただきました。

こう解決!

柔らかく変形しやすい容器に対応するため、帯掛時の力加減や機械動作中の振動を最小限に抑える設計が求められました。
当社では、これまでに培ったノウハウと技術を活かし、容器を傷めず安定した帯掛ができる独自の機構を開発。
現場での試運転や調整を重ね、不良率を限りなくゼロに抑えることに成功しました。
自動化と品質の両立を実現し、お客様にも高く評価いただいています。

STORY 03 繊細で傷つきやすい紙箱への
帯掛包装

プラスチックから紙へ。素材の変化とお客様の要望に応える帯掛包装の挑戦
繊細で傷つきやすい紙箱への帯掛包装
主な梱包商品 化粧品(顔パック)
製品カテゴリ 自動帯掛包装機
課題 紙箱は傷つきやすく滑りやすいため、従来の帯掛機では対応が難しかった。

開発背景と課題

従来はプラスチック容器への帯掛包装が中心でしたが、環境配慮やデザイン面の観点から紙箱への対応が求められるように。
紙箱は傷がつきやすく、滑りやすいため、自動帯掛包装の対応自体が難しいという課題がありました。
お客様は他社に相談されたものの対応不可と断られ、木田製作所にご相談いただきました。

こう解決!

紙箱は、わずかな傷や潰れが商品価値を大きく損なうため、帯掛時の力加減や接触の工夫が必要でした。
また、滑りやすく位置ずれしやすい特性にも対応する必要がありました。
これまで多種多様な形状・素材に対応してきた当社の経験を活かし、繊細な素材でも安定した帯掛ができる機構を開発。
試作と検証を重ね、絶妙なバランスで紙箱にしっかりフィルムを巻ける機械の製造に成功しました。

木田製作所 今後の挑戦

木田製作所の挑戦

挑戦その1

“少人数”でも“高品質” ―高速化による省人化への寄与

帯掛包装機のパイオニアとして、1分あたりの処理数をさらに高める“高速化”に挑戦します。機械の性能を向上させることで、作業効率を飛躍的に高め、人手を減らしながらも安定した包装品質を実現。これからの現場に求められる「省人化」に、技術で応えていきます。

挑戦その2

“自動化をあきらめない”選択肢。コンパクトモデルへの挑戦

帯掛包装機のコンパクト化に取り組んでいます。能力・性能・品質はそのままに、機械の長さを短縮し、省スペースでも導入しやすい設計を目指しています。スペースの制約から自動化を断念していたお客様にも、導入の可能性を広げていただけるよう挑戦を続けます。

木田製作所が目指す未来

包装の未来を支える存在として、本当に頼れる機械を。

私たちが帯掛包装機をつくる根底には、お客様が抱える人手不足という課題があります。省力化・省人化のニーズに応えるため、確かな品質と信頼性を備えた機械を、1台でも多く現場に届けたいと考えています。
今後さらに多様化・複雑化する包装ニーズにも柔軟にお応えできるよう、技術と体制を進化させながら、お客様の課題に真正面から向き合うパートナーであり続けます。